Like breathing

息をするように

ビリーバー再放送

しばらくバタバタしていたので、すっかり日は経ってしまいましたが。

先日、風間さん出演舞台のビリーバーが再放送されましたね。
ビリーバーが地上波でもう一度見られることはもちろん、多くの人が再放送を望み、それが実現したことが何よりも嬉しかったです。
遅い時間だったので、録画をしてちらっと見るだけにしておくつもりだったのに、ついつい引き込まれて最後まで見てしまいました。

私は、この作品を劇場で見ることは出来ませんでした。
ですが、以前ご厚意で見せて頂いて以来何度も繰り返し鑑賞した、とても大好きな作品です。
27歳にして、9歳の少年の繊細な感情の機微を演じる風間さんの表情や声音には、何度見ても見入ってしまいます。

今回、何回目の鑑賞になるかは分かりませんが、自分でも驚くほどに物語が響いてきました。
以前よりも落ち着いて、全体をより見通せるようになった気がします。
(スティーブンの可愛さに虜だったせいだということは否めません。笑)
個人的に、宗教的観点を以前より学んだということも要因かもしれません。

なんだか、いろいろなことを考えてしまいました。
スティーブンの気持ちやハワードの思いが、ある種の痛みを伴って心に入り込んでくるような感覚。
ユーモラスに仕立て上げられたセリフの中に混ざる小さな棘のようなものが、心の奥をチクチクと刺すような。
うまく言い表せませんが、そんな感覚を持って見ていました。


えーっとですね、本当はせっかくブログも作ったことだし、と今回の感想を書こうと思っていたのですが。
途中まで書いていたのですが、なんだか、かえって言葉にしない方がいいような気がしてきてしまいまして。
この作品に対する好きという感情を、言葉で順序立てて話してしまうと、思いを離れて安っぽいものになってしまうような気がしたのです。
それに、私にはうまく言葉にする自信もありません。笑

今ふと、森?外の作品の中の一節を思い出しました。
「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写して誰にか見せむ。」
まさにこんな感じの気持ちです。
そんなこと言ってたら、ブログが成り立たなくなってしまうような気もしますが。笑
まあ、「今日の非は明日の是」になっていることも、なきにしもあらずなので。いつかしれっと感想を書いているかもしれません。

閑話休題。
私はとても綺麗なこの作品が大好きです。
綺麗であるが故に、哀しくて切なくて、とても愛おしい作品だと思います。
風間さんを通して、この作品に出会えて本当に良かったです。


今回は物語のことについて語りましたが、もちろん風間さんのお芝居も大好きです。
また、舞台での風間さんが見たいな。
非常に残念なことに、次のクザリアーナは日程の都合で見に行けないので、いつになることやら…

クザリアーナを見に行けない無念さについては、長くなるので今回はやめておきます。笑

最後に改めて。NHKさん、再放送してくれて、どうもありがとうございました!とても幸せな時間が過ごせました。